暖房時のA3エラーの事例

暖房時にA3のエラーの出る事例です。

2台の現場様で、3年前にも同じエラーがもう一台の方で出て、その時、基板、フロート、ポンプを交換しました。

もちろんエラーは消えました。

機種は

FHYCP80Hです。

室内基板

今回、前回故障していなかった方が、また暖房時にA3のエラーが出たとの連絡を受けました。

こちらはダイキンのラウンドフローのエアコンです。

ダイキンに基盤の注文を出そうと思ったら、なんと基盤の在庫がもう無いとのことでした。

まだ20年も立っていないはずです。

これよりも古いエアコンでもまだ基盤が残っているものはたくさんありますが、このエアコンは無いとの事。

お客様に説明し、もしも基盤の故障の場合は、もう直らないと思いますとお伝えすると、

「ドレンポンプか、フロートの故障の可能性はありますか?」と聞かれたので、「もちろんありますが、行って、それで直らなくても部品代もかかりますし、調査費の名目で料金がかかります。」とお伝えしました。

2台の入れ替えの見積もりを取ったら、70万円弱だったとのことで、コロナで大変な時期なので、なんとか直したいとのこと。

前に一度、ご注文いただいているお客様だったので、とりあえずお伺いすることにしました。

このエラーがで始めた頃は、運転して1時間くらいしてから出たとのことでしたが、最近はすぐに出るようになったとの事です。

多分、ポンプだとは思うのですが。

ダメだった場合でも部品代と出張費をいただけるという事で、新しいフロートと、ポンプを持っていってお伺いしました。

フロートの導通を確認すると正常です。

ドレンポンプのコネクターを外して、新しいポンプを手に持ちながら基盤にコネクターを指して運転してもらうと、A3のエラーが出ません。

やはりポンプだったようですね。

ドレンポンプ

やはり、こちらのドレンポンプが故障していました。入れ替えて運転すると、正常に動きました。

よかったです。

弊社も、基本的にエラー対応はその原因となる全ての部分を交換する事にはしています。

でも、やはり基盤が故障するというのが1番、可能性は低いような気がします。

例えばクリーニング時に外したりして落下させたり、水没させたりしたら別ですが、こういう機械は、一旦設置したら2度と基本的に動かすことはありません。

そういう機械って、よほどのことがないとなかなか基盤って壊れないのではないかと思います。

自動車なんかでさえ、今、ほとんどがパソコンのようなものが制御していると多いますが、その基盤が故障して車が止まったという話は、まず聞いたことがありません。

暖房時のA3エラーは、まずドレンポンプの故障の可能性がほとんどではないかと思います。

最初は動いていて、1時間くらいしてからエラーが出た状態、それがだんだん早くなってきて、ついに運転するとすぐに出るようになった場合、これはドレンポンプの故障と考えていいと思います。

フロートなら、基本的に暖房時はずっと同じ状態ですので、運転1時間後にエラーが出るとは思えないからです。

でも、まあ、フロートは部品としても安いので、どうせなら、その時、同時に交換することは悪いことではないとは思います。

フロートの故障もたまに見ることがあるからです。

故障の可能性としては、ポンプ、フロート、そして基盤の順番だと思います。

新しく入れ替えなくてよくなったので、お客様にはとても喜んでいただけました。

ありがとうございました。

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